1. 防犯カメラの技術進化
| 項目 | 10年前 | 現在の標準 |
|---|---|---|
| 解像度・画素数 | 52万画素 | フルHD 200万〜4K 800万画素 |
| 映像素子 | CCD が主流 | 高性能CMOSが主流 |
| 夜間撮影 | 赤外線LEDによる白黒撮影のみ | フルカラー夜間撮影対応モデルが普及 |
| 配線 | 映像線+電源線の2本配線が必要 | PoE対応でLANケーブル1本で完結 |
| 録画圧縮 | H.264 / MPEG-4 | H.265 / H.265+(2倍以上の長時間録画) |
| 動体検知 | 映像の変化を検知(誤検知多) | AI搭載で人・車・動物を正確に識別 |
| 遠隔監視 | 設定が複雑で専門知識が必要 | 専用アプリでスマホから簡単確認 |
| 録画先 | HDD録画のみ | HDD・クラウド・microSDなど多様化 |
2. 機器の種類と基本構成
カメラ
現在の主流は200~500万画素の高解像度で、AI機能・フルカラー夜間撮影・双方向通話など多彩な機能を搭載。PoEモデルやワンケーブルモデルはケーブル1本で電源と映像を同時に伝送できるため、配線が嵩張ることもなくスッキリとした配線となります。
形状はバレット(弾丸)タイプやドームタイプが主流ですが、360度撮影可能な円盤タイプのカメラや角度や方向を操作できるPTZタイプなどもあります。
カメラ電源
カメラ本体の為の電源です。これまではアダプタや集中電源からの供給でしたが、最近は映像用ケーブルに同時に電源を乗せる方式が主流です。ネットワークカメラの場合はPoE、アナログカメラの場合はPoCなどがあります。それぞれユニットが必要ですがDVRやNVRに内需されている機種も多くなっています。
録画機(NVR / DVR)
NVRがIP(ネットワーク)カメラ用の録画機。DVRがアナログカメラの録画機となります。防犯カメラ専用の録画装置で複数の映像を同時に処理して記録ができます。スマホ遠隔監視・AI検知連携・クラウドバックアップ機能を内蔵した機種も一般的になっています。
モニター
録画機のHDMI出力に接続するだけで即座に映像確認できます。日常的なモニタリングはスマートフォンやタブレットで行い、専用モニターを省略するケースも増えています。PC用モニターが使えます。
3. 画質比較・解像度サンプル
解像度・用途別 比較表
| 画質 | 画素数 | 解像度 | 人物識別 | ナンバー識別 | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| 960H | 52万 | 960×480 | 大まかな輪郭 | 近距離のみ | 駐車場・倉庫など |
| HD | 100万 | 1280×720 | 概ね識別可能 | やや識別可能 | 店舗・事務所 |
| フルHD ★ | 200万 | 1920×1080 | 顔まで識別可能 | 識別可能 | 病院・マンション・店舗 |
| 5MP ★ | 500万 | 2592×1944 | 顔・服装も鮮明 | 高精度で識別 | 店舗・オフィス・中規模施設 |
| 4K | 800万 | 3840×2160 | 細部まで鮮明 | 遠距離でも識別 | 金融・大規模施設・重要拠点 |
★ フルHD(200万画素)・5MP(500万画素)がコストと性能のバランスに優れた推奨の選択肢です。
夜間撮影の比較(赤外線 vs フルカラー)
3. アナログ式 vs IPカメラ(デジタル式)
アナログ式(HD-TVI/AHD/CVI)
- 同軸ケーブルで接続
- 導入コストが比較的低め
- シンプルな構成で安定動作
- 小中規模に向いている
- 上限画素数は500万画素
IPカメラ(ネットワークカメラ)
- LANケーブルで接続
- 導入コストが比較的高め
- ライブ監視は若干遅延あり
- 大規模や多階層に向いている
- 上限画素数は1200万画素
アナログシステム構成図
ネットワーク(IPカメラ)システム構成図
4. カメラの外形・形状
設置環境・用途に応じてさまざまな種類のカメラをご提案します。屋内・屋外・夜間・広角・遠距離など、目的に合った最適な機種を選定します。

バレット型カメラ
屋外・駐車場向け。遠距離対応・高解像度モデルも豊富。

ドーム型カメラ
天井設置に最適。威圧感が少なく店舗・オフィス・マンションに多用。

アイボール型カメラ
ドーム型の一種。角度調整が容易で屋内外どちらにも対応。

ウェッジドームカメラ
薄型くさび形デザイン。エレベーター・廊下・店舗など目立ちにくい場所に最適。

ボックス型カメラ
レンズ交換対応。高度な映像品質と柔軟な運用が必要な場所に。

PTZカメラ
パン・チルト・ズーム対応。広範囲の監視や自動追跡に対応。

全方位カメラ(魚眼)
360度を1台でカバー。広いエリアの死角をなくしたい場所に。

4G対応カメラ
インターネット回線不要。電源のみで設置可能な工事現場・資材置場に最適。

その他・特殊カメラ
小型・隠し型・高感度夜間対応など、特殊用途のカメラもご相談ください。
5. 最新機能一覧
🤖 AI人体・車両検知 AI
人・車・動物を正確に識別して録画・通知。風で揺れる木や動物などの誤検知を大幅に削減。不審者が映ったときだけスマホに通知します。
🌈 フルカラー夜間撮影 NEW
白色LEDや高感度センサーにより、暗所でもカラーで鮮明な映像を撮影。従来の赤外線白黒映像より人物・車のナンバーの識別が格段に向上。
📱 スマホ遠隔監視
専用アプリをスマートフォンにインストールするだけで、外出先からリアルタイム映像の確認・録画映像の再生・AI通知の受け取りが可能。
⚡ PoE給電
LANケーブル1本で映像と電源を同時供給。カメラごとに電源コンセントを用意する必要がなく、配線が大幅にシンプルに。設置コストも削減。
☁️ クラウド録画 NEW
映像をインターネット上のクラウドに保存。録画機本体が盗難・破損されても映像が消えない。NVR録画との併用で二重バックアップも可能。
🎤 双方向通話
マイク・スピーカー内蔵カメラとスマホアプリで、カメラ設置場所と遠隔地がリアルタイムで会話できる。来訪者対応や威嚇にも活用。
🎯 顔認識・人数カウント AI
登録済みの顔を識別して通知する顔認識機能や、エリア内の人数をカウントする機能も登場。業務効率化・セキュリティ強化に活用されています。
🔊 威嚇・警告音
AIが不審者を検知した瞬間に、自動でサイレン音やスポットライトを作動させ侵入者を威嚇。犯罪抑止効果が飛躍的に向上しています。
🔆 WDR(ワイドダイナミックレンジ)
逆光や強い明暗差のある環境でも白飛び・黒潰れを自動補正。出入口や窓際など光量差が大きい場所でも人物を鮮明に映します。
💾 H.265圧縮
H.264と比べて同画質で約2倍以上の長時間録画が可能な次世代圧縮方式。HDDの節約・通信量の削減に直結し、運用コストを抑えます。
6. 録画方式と録画時間の目安
録画方法の比較
| 録画媒体 | 特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|
| NVR | HDD録画。IPカメラ専用の録画機。H.265対応・AI連携・スマホ遠隔監視機能を内蔵。 | カメラがすべてIPカメラの必要あり |
| DVR | HDD録画。アナログカメラ向けの録画機。既存アナログ設備との互換性あり。 | 基本アナログカメラだがIPカメラ混在可能 |
| クラウド | 映像をインターネット上に保存何。機器破損・盗難でも映像が消えない。 | 少台数・リスク分散重視・コストが高い |
| microSD | カメラ本体にSDカード内蔵。NVR不要でシンプルな構成に。 | 1〜2台の小規模・戸建・耐久性は低い |
録画時間の目安(HDD 2TB・H.265・カメラ1台・常時録画)
※H.265圧縮採用により、同じHDD容量でもH.264比で約2倍の録画日数を実現しています。
| 解像度 | フレームレート(fps) | |||
|---|---|---|---|---|
| 25fps | 15fps | 8fps | 1fps | |
| 4K(800万画素) | 約22日 | 約37日 | 約70日 | 約180日 |
| 5MP(500万画素) | 約36日 | 約60日 | 約112日 | 約290日 |
| フルHD(200万画素) | 約90日 | 約150日 | 約280日 | 約730日 |
| HD(100万画素) | 約180日 | 約300日 | 約550日 | 約1460日 |
※カメラ台数が2倍になれば録画日数は1/2。HDD容量が2倍になれば録画日数は2倍。AI動体検知録画を活用するとさらに大幅に節約可能。
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