「クラウドに映像が残る」のと、「映像がちゃんと残り続ける」は、少し違う話です。
録画方式は3つ。カメラ内のSDカード、インターネット経由のクラウドサーバー、そして録画機(NVR/DVR)。 それぞれに向く用途があります。ただし、証拠保全・長期運用・コスト管理の観点では差がはっきり出ます。 どれが自分の現場に合うか、順番に整理していきます。
フクフクロウ録画機推し。安定と実績の解説役。
ひよこさん初心者代表。クラウドに惹かれている。
からすネオコストと現実を突くツッコミ役。
ペリークラウド側の視点で対抗意見を出す。
ひよこさん防犯カメラって、映像はどこに保存されるんですか?カメラの中に入ってるもの?
フクフクロウ大きく3つの方式があるのじゃ。カメラ内のSDカードに保存するもの、インターネット経由でクラウドに送るもの、そしてこれが基本だか録画機(NVRやDVR)に映像をためるもの。
まずSDカードから見ていこう。
ひよこさんSDカードってシンプルで安そうですよね。カメラ1台で完結する感じで。
フクフクロウ手軽さはその通りじゃ。ただ、SDカードには3つの問題がある。
まず耐久性。SDカードは耐震性や耐水性が高いが一番寿命が短い。業務用でも1~3年、一般の物で1年くらいで不具合が出るケースがある。カメラの中に入ったままだと、いつ壊れたか気づきにくい。
次に容量の限界。SDカードで保持できる日数は機種にもよるが、数日から長くても数週間程度。大容量カードを使いたいところではあるがカメラの仕様で一部の機器高額な機器をのぞけば516GBまでが主流じゃ。
そして物理的なリスク。カメラごと盗まれたり、カメラが壊された場合、映像もSDカードもなくなる。証拠として使えなくなる。
からすネオまとめると、「SDカードが壊れていても気づかず、
いざという時に録画が残っていなかった」というパターンが一番こわい。
フクフクロウその通りじゃ。SDカードは「録画できているかどうか」の確認が難しい。
定期的な抜き差しチェックか、カメラの死活監視の仕組みがないと、証拠保全用途には向かない。
証拠保全には向かない方式。
ひよこさんじゃあクラウドなら、映像がカメラの外にあるから、カメラが壊れても安心ですよね?
ペリーそれがクラウド録画の最大のメリットである。映像がリモートサーバーに上がっているから、カメラや録画機が物理的に破壊されても映像は残る。
気づかない故障の対応も心配ないし、録画機を現地に置く必要がない。スペースの問題もなくなる。
からすネオただ、費用の話をちゃんとしろよ。クラウド録画は月額費用が永続的にかかる。
カメラ1台あたり月1,000〜3,000円程度のサービスが多い。10台あれば月1〜3万円。5年運用すると60〜180万円。録画機を買い切る場合と比べると、長期ではかなりのコストになる。
ペリーそれは認める。ただ録画機の初期費用と保守を考えれば、トントンになる場合もある。設備投資が少なく始められるのはクラウドの利点である。
フクフクロウもうひとつ大事な問題がある。通信依存じゃ。
クラウド録画はインターネット回線が切れると録画が止まる。工事中の振動で回線が不安定になる現場、地方の回線品質が低い場所、停電時にルーターも落ちる環境では、肝心な瞬間に映像が残らないリスクがある。クラウド側はサーバーは見てくれているが、送られてくる映像が問題無いかまでは見てくれない。
ペリー回線品質が確保できる環境では問題にならない。一部の製品はSDカードとのハイブリッドで、オフライン時もローカル録画できる構成もある。
からすネオサービス提供会社が事業を変更したり、料金プランが変わったりするリスクもある。5年後も同じサービスが同じ価格で続いているとは限らない。
ただし、月額コストと通信依存が長期では響いてくる。
ひよこさん録画機(NVR/DVR)ってよく聞くけど、クラウドと何が違うんですか?
フクフクロウ録画機はカメラの映像を現地のハードディスクに保存する機器じゃ。NVRはネットワークカメラ(IPカメラ)向け、DVRはアナログカメラ向けと覚えておけばいい。
最大の違いはインターネットに依存しないこと。録画機とカメラが同じネットワークにあれば、外の回線が切れていても録画は続く。
フクフクロウメリットを整理するのじゃ。
月額費用なし。機器を買い切ればランニングコストはHDD交換くらい。
大容量・長期保存。4TB〜16TB以上のHDDを搭載でき、フルHD録画でも数十日分の映像を保持できる。
多台数の一元管理。16ch・32ch対応の録画機ならカメラを増やしても1台でまとめられる。
証拠映像の保全。カメラが壊されても録画機が別の場所にあれば映像は残る。録画機自体を施錠されたキャビネットに収めることができる。
ペリーただし、機器が故障したり、HDDが壊れた場合は映像が失われる。クラウドはサーバー冗長化で可用性が高い点では録画機より堅牢である。
フクフクロウその通りじゃ。だから重要な拠点では録画機+クラウドのハイブリッド構成を採用することもある。
普段はローカル録画機に保存し、必要な映像だけクラウドにバックアップする。コストを抑えながら映像保全の安全性を高められる。
からすネオ結局、「録画機かクラウドか」を選ぶ前に、「何台のカメラを・何日分・どこに・どんな目的で残すか」を決めないと答えが出ない。この整理をせずに機器だけ選ぶと後悔する。
| 比較項目 | SDカード | クラウド録画 | 録画機(NVR/DVR) |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 低い | 低〜中(カメラ代のみ) | 中〜高(録画機+HDD) |
| 月額費用 | なし | あり(台数×月額) | なし |
| 耐久性 | 低い(消耗品) | サーバー側は高い | 高い(HDD交換で延命) |
| 通信依存 | なし | あり(回線切れ=録画停止) | なし(現地で完結) |
| 保存容量 | 少ない(数日〜2週間程度) | プランによる | 大容量(数十日〜) |
| 証拠保全 | 弱い(盗難で映像消滅) | 強い(物理破壊に強い) | 普通 |
| 多台数管理 | 台数分個別に管理 | 一元管理しやすい | 1台の録画機で集中管理 |
| 障害検知 | 壊れても気づきにくい | サービスにより通知あり | 録画機のアラート機能あり |
| 向く用途 | 試設置・少数台時・低コスト確認用 | 複数拠点・スペースなし・リモート管理 | 恒久設置・長期保存・証拠保全・コスト重視 |
ひよこさん整理すると、SDカードはとりあえずの録画。クラウドは手元以外に映像を残せる安心感があるけど月額がかかる。録画機は月額なしで長期保存できるけど機器の置き場が要る、ってことですね。
フクフクロウほっほ、まとめ上手じゃ。
長期の業務用途なら、録画機を中心に据えることをすすめることがほとんどじゃ。月額なし・大容量・証拠保全・多台数管理の観点で、現時点では最もコストパフォーマンスが高く安定した選択肢だからのう。
クラウドは「ローカルに録画機を置けない」「複数拠点を遠隔で一元管理したい」という時の補完的な使い方で輝く。
ペリークラウドも進化は速い。回線が安定している環境では十分な選択肢である。
ただ、コストと通信の問題は設計段階できちんと試算すべきだという点には同意する。
からすネオ「クラウドだから安心」とか「録画機がないから安い」と思って始めると、数年後に「こんなに月額かかるなら最初から録画機にしておけばよかった」ってなる。
5年・10年の総コストを計算してから選べ。
録画、残ってなかったーー!!
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